ABC検診とは?
ABC検診とは、簡単に言えば、胃の健康度を知る検査です。
従来から行われていたペプシノーゲン(PG)検査と胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因と考えられているヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)抗体価検査を組み合わせて行う検査です。
この検査は採血のみの検査なので、非常に短時間で終了します。
胃は気になるけれど、バリウム検査や胃カメラはちょっと・・・
という方にお勧めです。
胃がんの原因はピロリ菌?!
最近の研究で、ピロリ菌の持続感染により、胃の粘膜が萎縮して胃がんが発生する可能性が高くなるということがわかってきました。
以前からピロリ菌が、胃がんの発生に関与していることはずっと言われてきましたが、ここ5年で数々の報告が出され、どの結果をみても胃がんの原因の最大要因はピロリ菌の感染であることがわかってきました。
ピロリ菌に感染すると、胃に炎症性の変化が起こります。
この状態が長く続くことで、表層性胃炎から萎縮性胃炎へと進行して行きます。急性の変化ではないので自覚症状はほとんどありません。このような状態が、数十年つづくと胃がんが発生すると考えられます。
もちろん、胃がんの原因はピロリ菌だけではありませんが、ピロリ菌感染に続く萎縮性胃炎は明らかにそのリスクを上昇させるのです。
どうやって判定するの?
ABC検診は、ペプシノーゲン検査(PG)とヘリコバクター・ピロリ抗体価検査でA〜Dの4つのグループに分類します。
|
分類 |
A群 |
B群 |
C群 |
D群 |
|
ピロリ菌 |
陰性 |
陽性 |
陽性 |
陰性 |
| PG値 |
陰性 |
陰性 |
陽性 |
陽性 |
| リスク |
低→→→→→→→→→→→高 |
|||
A群:内視鏡検査は5年に一回でいいでしょう。
1年あたりの胃がん発生頻度はほぼゼロです。
B群:内視鏡検査は3年に一回は必要です。
1年あたりの胃がん発生頻度は1000人に1人です。
胃がんや胃潰瘍のリスクがあります。
C群:内視鏡検査は2年に一回は必要です。
1年あたりの胃がん発生頻度は400人に1人です。
胃がん発生のリスクは高いといえます。
D群:内視鏡検査は1年に一回は必要です。
1年あたりの胃がん発生頻度は80人に一人です。
胃がん発生のリスクはきわめて高いです。
D群はきっと不思議な感じがすると思います。ピロリ菌はいないのに、リスクが高い?
A群が感染がなく、萎縮も進んでいない人、B群は感染はしているが、萎縮は進んでいない人、C群は感染していて萎縮も進んでいる人・・・・D群は萎縮が進みすぎてピロリ菌が住めない環境になっていると考えるとわかりやすいですね。
消化器の医師としては・・・・
やはりA群でも、基本的には年に一回は内視鏡検診を受けていただきたいと思います。
胃がんの原因はピロリ菌だけではないからです。
ただし、ABC検診は、内視鏡を受けようかどうしようか迷っている方には、決心をするとてもいい材料になると思います。もし、B〜Dと判断されたら、ちょっと勇気をだして胃カメラの検診を受けましょう。
胃がんは早期に発見し、適切に治療すれば完治します。
【検診方法】
簡単な問診と採血のみです。
予約は必要ありません。以下の時間までにご来院下さい。
◎月〜水・金曜日→17:00
◎木・土曜日→11:30
【料金】4400円(税込¥4620円)
【結果】約2週間で結果をお渡しできます。
2週間後に窓口にお越し下さい。
【注
以下の方は検診対象になりません。。】
・胃潰瘍等で治療中
・胃切除後
・腎不全
・ピロリ菌除菌後
ご不明な点は、電話または窓口でお問い合せ下さい。

